STORY 3
家族の物語を紡いでいく
「家らしい家」に

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N邸
施主名 H邸
竣工年 2020年
工法・構造 木造在来軸組工法
延床面積 118.05㎡
敷地面積 152.70㎡
設計者 株式会社オープン ゼロ 一級建築士事務所

もともとHさんのお母様が経営されていたアパートと住居が建っていた広い敷地を活かし、ゆとりのある過ごしやすい家を目指して建て替えをスタートされたご家族。以前のお住まいは敷地に目一杯建物が建っていたことで、隣家との距離がなく、光が入らりずらいご自宅でした。そんな建物のなかで、玄関のスペースは特に光が入りずらく、さらに狭かったりと、将来建て替える際には改善したいお気持ちが強くあったそうです。Hさんへの家づくりのテーマは「受け継ぐ」ことであると考え、世代を超えて愛着を持ち、長く住み続けられるような、「家らしい家」を計画しました。
玄関は、広く明るい吹き抜けを取り入れることをご提案しましたが、将来的な暮らしやすさを検討した際に、吹き抜けの代わりに納戸を取り入れることにしました。その代わりに、玄関ポーチやシューズインクローゼットをゆとりを持って設計することで、横幅の広い玄関を採用しました。また、道路面に開口の大きな窓を設置することで、日中光が損なわれることなく、明るい玄関スペースが実現しました。
キッチンは、二人がすれ違える余裕の広さを確保したり、子ども部屋は本人の要望を叶えたりすることで、ご家族それぞれの「暮らしやすさ」がこだわりです。そして、この家の中心となる1階のリビングダイニングは、ご家族が共に過ごす時間を大切にできるようにゆとりを設けました。この時間こそが「家らしさ」を体現させると考えています。
人それぞれ暮らしやすさのポイントは違いますが、H様にとっての暮らしやすい家の実現には、建て替え前のマイナスなポイントがあったからこそだと考えます。もともと住んでいた土地だからこその理解があり、そのポイントをヒアリングしていくことでH様にとって暮らしやすい家の実現に向けた家づくりができました。

これまで住んできた家だからこそ理解している特徴がありますが、要望を伝えようとすると課題点ばかり出てきました。しかし、ダイヤビルトさんは課題点ではなく、ちゃんと「特徴」として捉えていただき、建て替え後も受け継ぐべきもの、改善すべきものをしっかりとご提案していただきました。私たちのこれまでの思い出や、これからの暮らしをイメージいただきながら家づくりをしてもらえたのだと感じました。

どこか懐かしい落ち着きのある外観

  • どこか和の趣を感じさせる、上質な外観デザイン。敷地の3方にゆとりを持たせることで、採光の良い豊かな住まいに。

  • 玄関前にはデザイン性にも優れたルーバーを配置。光を風を通しながら、目隠しの役割も果たし、プライバシー性にも配慮。

家族が時間を共有するLDK

  • 家族がくつろぐリビングは、シンプルながらも温かみがあり、ゆったりと落ち着きのある空間に。

  • 2人がすれ違える余裕の広さのキッチン。カウンター部分が立ち上がっているため、リビングからは手元が隠れ、すっきりとした室内を実現。

  • 仏間を備えた和室。扉を開けリビングとつなげると、ゆとりある空間に。普段扉を閉めることはない想定で、リビングとつなげても違和感がないように、シンプルでシックな仕上げに。

子ども部屋もそれぞれが愛着を持てるように

  • 造りつけの本棚を備えた子ども部屋。打ち合わせにも積極的に参加し、要望を伝えていただきました。

  • 自分らしい部屋作りを考えていただき、スポットライトやブラックのアクセントクロスを取り入れました。

暮しやすさを体現する家事動線

  • 2階のホールには、雨の日でも洗濯物が干せるポールを設置。ホールからバルコニーへと出られる動線で、毎日の洗濯干しも楽になったと好評。敷地に対しゆとりを持たせた設計のため、夜にはバルコニーで星空も眺められるようになったそう。

  • 洗面室・浴室は、朝のはじまりの時間や、夜のおやすみ前の時間を共有する場所。白を基調とした、明るく清潔なデザインで清々しく生活の節目を過ごせるように。

  • 光が差し込む広々としたエントランスには、大容量のシューズインクローゼットを採用しました。歳を重ねるにつれ、それぞれの持ち物が増えていっても圧迫されない心のゆとりを作れます。